2017年5月31日水曜日

新しい生徒を迎える事よりも戻ってくる生徒を待つ事を優先して全てを犠牲にしてきた事

先日、私は蔵書の大半を売る事にしました。
それは、当座のお金の必要に加えて、インターネットの普及と近年の世界的な学術レベルの低下によって、本(書籍)と云う物の価値が変わってきた、と判断したからでもあります。
結果的に、私の蔵書には専門書が多く、町の商店街のニーズには合わない、と云う事で、思ったほど多くの冊数を売り払う事にはなりませんでした。
しかし、私が買取店の方に、本以外の家財も、「あれも良いですよ、これも良いですよ。」と言い出すのを見た生徒は、少なからず衝撃を受けたようでした。

残念な仕方で生徒が減っていく中ずっと塾に残っていた生徒達は、私が新しい生徒を迎える事よりも不本意な仕方で去った生徒達が戻るのを待つ事を優先してきたのを知っています。
今回の事は、私がその為に全ての物を犠牲にしてきた事を象徴的に示す機会になった、と思います。
そして、私は、彼らに言いました。
「先生があの子達の為にした事は、自分にもしてもらえる、と思って良いんだよ。」と。

私は普段から生徒達に、例えば、ヤヌシュ・コルチャックがした事は別段凄い事ではなく教師、指導者としてごく当たり前の事だ、と云うような事を言ってきました。
それが単なる言葉ではない事を、少しは示せたかな、と思っています。





参考ページ

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